アメリカでの豊富な撮影経験を持つNTVICスタッフから耳寄りなアドバイスです。
アメリカにてロケ・撮影をするにあたり気を付けなければいけないポイントがいくつかあります。
ぜひロケの計画前に以下の7ポイントを確認してみてください。
※現在、日本帰国後の検査や隔離もなくなり、ニューヨークはじめアメリカ各地へ渡航されての撮影や中継などのプロダクション業務は可能となっております。クライアント様のコストに合わせて現地ロケでも日本からご指示頂く形でのリモート撮影・リモート中継も承っておりますので、
NTVICお問合せ窓口(contact@ntvic.com)にお気軽にメールでご相談ください。
ポイント1)米国で撮影するための入国許可、機材使用許可の取得
米国で撮影・収録には適法なビザを取得し、持ち込む機材についてはカルネの手続きをしなければなりません。
近年米国でのビザ取得が厳しくなっていますが、その一方こうした手続きを適法に行わないと、場合によっては撮影ができなくなるだけでなく、国外退去を命じられ、その後の米国入国が著しく難しくなる可能性があります。
過去、実際に渡米したものの、空港の入国審査を通過できず、泣く泣く帰国したという日本スタッフの事例もありました。くれぐれもご注意ください。
ビザ関連は、弁護士や、その分野に精通した人に相談をすることをお勧め致します。(弊社にお問い合わせ頂いても結構です)
ポイント2)優秀な現地コーディネーターやスタッフの確保
現地での撮影では、日本からのクルーだけではなく米国在住の経験豊かな現地スタッフが必要です。
限られた時間で、問題なく効率的な撮影をするには、どれだけ現地に精通し、撮影経験と実績のあるコーディネーターに依頼するかが大きなカギになります。
また制作会社によっては、機材レンタルやディレクター、レポーターなどを依頼することも可能なので相談をしてみるとよいでしょう。
コーディネーターには現地のホテル事情なども相談してもよいかもしれません。撮影場所と近く便利ということだけでなく、アメリカの場合は治安の面も考慮してホテルを選ばなければいけないためです。
またコーディネーターと共に、ドライバーも一緒に依頼しておいたほうが良いでしょう。
米国の交通ルールや運転マナーが日本と違うこと、また大都市などは一方通行も多いので目的地に行きつくのに迷ったり無駄に渋滞に巻き込まれる事も少なくありません。
過酷なロケスケジュールや日本との時差などで慣れない運転は思わぬ事故を起こす可能性もあります。
制作会社によっては、コーディネーター、ドライバー以外にも、日本から渡航していないスタッフ(ディレクター、カメラマン、音声、照明など)
を現地に依頼することも可能ですので問い合わせください。
ポイント3)現地で使用する撮影機材の確保
米国での限られた時間で最大限収録や撮影を行うには、機材の確保も重要です。
アメリカで素晴らしい映像をとるために、機材にこだわりたいものです。高価な機材を持ち込む場合には、カルネ申請が必要になります。
もし機材のカルネ手続きをしている時間がないのであれば、現地の制作会社と綿密な打ち合わせの上、現地で機材をレンタルすることによって、国を超える手間ひま、機材の損傷などを防ぐ事ができます。
現地のカメラマンに撮影を依頼する場合にも、現地で機材をレンタルしたほうが使い慣れていて、適材適所な機材を使うとよりスムーズに撮影ができます。
ポイント4)取材・撮影場所に関する事前許可
ニューヨークにはシンボリックな建築物、公園、劇場、野球場、レストラン、ショップ・・などロケに魅力的な場所がたくさんあります。
世界中から撮影クルーがやってきて年中撮影されているため、撮影許可や権利に関しては細かなルールが決められています。
その中には撮影許可を取らない限り撮影できない場所も多く、無許可で撮影した場合、警備員に取り締まられたり、場合によっては、収録素材の削除や、罰金など要求されることもあります。
それを避ける為にも必ず事前に撮影許可の有無を確認しましょう。
ポイント5)撮影に必要な保険への加入
万が一渡米中に体調を崩したりけがをした場合、病院にかかった場合は日本の健康保険は使えないので、必ず治療費をカバーする保険に入っておく必要があります。
アメリカの医療費は日本と比べてかなり高額です。
更に車で移動する場合、撮影中に起きた事故や撮影前後の移動中に事故に巻き込まれる可能性もあります。万が一加害者になってしまった場合、アメリカは日本では考えられない桁の賠償責任を負う可能性がありますので、万が一に備え適切な保険に入っておくことは重要です。
また撮影する際には、不慮の事故で撮影現場のものを壊したり、傷つけてしまう事もあります。そんな撮影での事故をカバーするためにもアメリカでの撮影保険に入っておく事もお勧め致します。
取材先によっては、保険の補償金額や種類なども指定される場合もあります。
弊社は撮影保険に入っておりますので安心してご利用できます。
ポイント6)米国での撮影は余裕あるスケジュールで
飛行機の時刻、車の渋滞など、日本で進めているほど効率的に物事は運ばないことも珍しくありません。
許可取りができていたはずなのに、なぜか現場では話が伝わっておらず撮影させてもらえない、飛行機や電車が簡単に遅れる、など日本では考えられないようなことがしょっちゅう起こります。
分刻みのスケジュールを組むと、こうした場合に対処できなくなります。余裕をもったスケジュールを組むとともに、優先順位をつけて撮影、収録をしていくことを心がけてください。
全米を移動して撮影を組んでいる場合には、場所によって時差があることを忘れずにスケジュールを組んでください。
(ニューヨークとロサンゼルスでは3時間の時差があります。)特に戸外でロケをする場合は、日の出、日の入りの時間をチェックするとともに、デーライトセービング(サマータイム開始時)のスタート日時の確認も必要です。
ポイント7)違う国、違う文化、違う常識であることを認識
当然ですが米国と日本とでは違う文化や常識を背景に、日本では大丈夫なことがNGになることもあるので、注意しながらロケを行ってください。
例えば、年齢や職種、人種、表現など、日本では問題にならない質問内容もアメリカでは失礼にあたり、場合によってはクレームを受ける可能性もあります。
突然インタビューを行うのではなく、コーディネーターに質問内容を相談したうえで行った方が安全でしょう。
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